
グレングラントは、スコッチシングルモルトの中でも僕が特に好きな銘柄なんだ~♪



う~ん、見たことあるようなないような……
今回のお話は、
『スコッチシングルモルトウイスキー「グレングラント」!!』
について
スコッチシングルモルトウイスキーの一つ「グレングラント」。
世界でトップ10以内に君臨するシングルモルトウイスキーで、フツーティで華やかな味わいから日本でも人気の銘柄です。
今回は、そのグレングラントの魅力を力説していこうと思います!
スコッチシングルモルトウイスキー「グレングラント」
グレングラントは、スコットランドで作られているスコッチウイスキーです。
そのスコッチウイスキーの中でも「シングルモルト」といわれるウイスキーの一つ。
その中でもグレングラントは、着実に日本での業績を伸ばしている銘柄の一つ。
以前はアサヒビールから販売していましたが、つい最近カンパリ直営の日本企業「CTスピリッツジャパン」が設立。
現在CTスピリッツジャパンからリリースされています。
グレングラントはイタリアでNo.1 のシェアを誇っている銘柄です。
蒸留所もイタリアのカンパリ社が所有しています。



リキュールのカンパリで有名な会社です。他にもワイルドターキーなどを持っています。
そんなイタリアNo.1 シェアのシングルモルト”グレングラント”。
まずは、シングルモルトについて少しだけおさらいしていきましょう。
そもそもシングルモルトとは??


シングルモルトとは、ウイスキーの種類の一つ。
モルト(麦芽100%)とポットスチルで作られるウイスキーのことをモルトウイスキーと言います。
その中でも一つの蒸留所のみで作られたものが「シングルモルト」です。



オイラ、シングルモルトはなんとなくいいウイスキーってイメージしかなかった。



ウイスキーの中でもシングルモルトと呼ぶには条件があるから、「なんとなくいいウイスキー」で間違ってないよ。


シングルモルトと呼ぶためには……
- モルト(大麦麦芽100%)
- 単式蒸留器(ポットスチルで蒸留)
- 一つの蒸留所のみで作られている
シングルモルトのほかにも、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキーがあります。
スコッチモルトウイスキーの6


そんなシングルモルトですが、スコッチウイスキーには、6つの生産区分があります。
- アイラ
- スペイサイド
- ハイランド
- ローランド
- アイランズ
- キャンベルタウン
スコットウイスキーにある6つの生産区分。
この6つの生産区分の中でもグレングラントは「スペイサイド」にある蒸留所です。
この地域の特徴は、華やかでフルーティなモルトウイスキーが多いこと。
スペイサイドのモルトウイスキーは、よくブレンデッドウイスキーのキーモルト(味わいの中核を担うウイスキー)に選ばれています。
そしてグレングラントも、グローバルブランドである「シーバスリーガル」の原酒の一つだった時期があります。
初めてのスコッチシングルモルトにグレングラントがおすすめの理由とは?


初めてシングルモルトを飲むならグレングラントがオススメ!!
僕がグレングラントを初めてのウイスキーにおすすめしたい理由は、3つあります。
- リーズナブルな価格帯で賞を受賞している。
- 飲みやすく、クセがない。
- 長期熟成になるとまた違った顔を見せてくれる。
リーズナブルな価格帯で賞を受賞している
もう終売となってしまいましたが、「グレングラント メジャーリザーブ」は初開催となった日本のウイスキー&スピリッツコンペ TWSC(東京ウイスキー&スピリッツコンペティション)2019にて 金賞を獲得。
2000円台というリーズナブルな価格帯のウイスキーながら金賞を受賞しました。
他にも、ウイスキー評論家の世界的権威であるジム・マーレイが発行する「ウイスキー・バイブル」では、グレングラント10年が5年連続(2013~2017)の「ベストシングルモルト賞(10年以下熟成の部)」を獲得。
2017年には、同じく「ウイスキー・バイブル」にてグレングラント18年が「スコッチウイスキー・オブ・ザ・イヤー」の栄冠に輝いています。
グレングラント10年は3000円台、シングルモルトではリーズナブルな価格帯です。
また、グレングラント18年も15000円前後と18年物の中では平均的な価格帯で受賞しています。
飲みやすく、癖がない
By S8z11 – Own work, CC BY-SA 3.0, Link
グレングラントは、キング・オブ・フルーティといわれるほどフルーティなアロマとクセのない華やかフレーバーが特徴です。
クセがなく飲みやすいので、万人におすすめしやすい銘柄と言えます。
そんなグレングラントのフルーティで飲みやすい味わいの根源はポットスチルにあります。
上の写真がグレングラント蒸留所のポットスチルのですが、「ストゥーパ型」というヘッドが特殊な形をしています。
この形により、「還流」という現象が起きやすいそうです。



韓流?



違うよ。。
ざっくりいうと蒸気となったアルコールがまた液体に戻って蒸留前の液体と混ざることだよ。


還流が起きるほど、酒質は磨かれライトでクリアになっていきます。
そんな還流の起きやすいポットスチルで、全ポットスチルに「精留器」という還流を起こさせる器具を取り付けているグレングラント。
すべてのポットスチルに精留器が取り付けられているのはスコットランドでグレングラント蒸留所だけです。
グレングラント蒸留所では、それだけ丁寧に「磨かれた」原酒を作っているのです。
長期熟成になるとまた違った顔を見せてくれる
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グレングラントは、「リーズナブルな価格帯が高品質」「クセがなく、飲みやすい」以外にもう一つ大きな魅力があります。
それは長期熟成になるとまた違った顔を見せてくれることです。
グレングラントは、1840年に誕生した150年以上の歴史のある蒸留所です。
蒸留所内には、かなり熟成年数の経った貴重な原酒のストックもあるそう。
そんなグレングラントの限定やボトラーズ(オフィシャルでないボトル)からリリースされている長期熟成ものは、圧巻です!!
しっかりと「磨かれた」原酒を使っているグレングラントだからこそかもしれませんね。
深みや濃厚さがなんとも贅沢なひと時を味わえる一本となります。
10年物~18年物のクオリティーはかなり高いシングルモルトですが、20年以上の熟成になると一気に深みが増すこともグレングラントの面白いところです。
グレングラント オフィシャルラインナップ


- 2000円台とかなりリーズナブルなシングルモルト
- フルーティで華やか、飲みやすい
- ハイボールがとにかくうまい!
- スモーキーさやパンチが欲しい人には物足りないかも
- ストレートやトワイスアップでは若さが少し目立ってしまうかも。




- 3000円台とリーズナブルなシングルモルト
- ライトでクセのない
- フルーティで華やか
- スモーキーさやパンチが欲しい人には、向いていない


- ライトなボディだけど、深みがある
- 10年に比べると、コスパが悪い




- 熟成感と高めのアルコール度数が織りなすしっかりとしたボディ
- 冷却ろ過をしていない
- ネット価格だと意外とリーズナブル(7000円台)
- 高アルコール度数が気になる人もいるかも


- 18年熟成がおりなす芳醇さだが、ライトなボディ
- 18年熟成にしてはライト。人によっては物足りないかも
グレングラントは料理と合わせやすい!?


ウイスキーを愛する料理人として、どうしても紹介したいグレングラントの魅力がもう一つあります。
それは、「料理に合わせやすい」ということ。
グレングラントは、フルーティでクセがなく飲みやすいことが特徴。
特にハイボールにすると青りんごのようなフルーティさがはじけます。
また水割りにすると繊細なバランスも楽しめることから、イタリアンから中華、和食と幅広い料理に合わせることが可能!
いろいろな料理に合わせやすいので、一本購入したら「食中酒」としても楽しめると思います。
まとめ
初心者に優しく、深みにハマってしまう。それがグレングラント


最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は「グレングラント」の魅力について力説してきましたが、いかがだったでしょうか??
グレングラントは、
- リーズナブルな価格帯で高品質。
- クセがなくフルーティで飲みやすい。
- 長期熟成のマニア向けウイスキーのクオリティが高い。
- 料理に合わせやすい。
この4つが今回僕が挙げた魅力です。
グレングラントは、スコッチシングルモルト入門にちょうどいい一本と言えます。
安くてバランスが良く飲みやすいです。ハイボールやストレート、ロックなど飲み方をあまり選びません。
そしてこのウイスキーは、料理に合わせやすいので、おうちでペアリングを試してみたり、食中酒として楽しんだりすることができます。
また、ここからウイスキーにハマっていき、「ボトラーズ」まで手を出したときにグレングラントはまた違った顔で本領発揮してくれます。



また、ウイスキー沼に沈められそうな銘柄だな。。
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